いや、家庭用だから色を十分乗せるようにはしているはずだが、ハリウッド映画の明暗比を際立たせる傾向を誇張せずに伝えるのは立派だ。それになによりも、「キングダム・オブ・ヘブン」(リドリー・スコット監督)のような輝度レンジが狭いところで無限階調を要求するような傾向でも、見事に精妙な陰影表現を見せるのだから素晴らしい。逆にいうと、録画機やアメリカ向き再生機は、こういうローキーな絵の濃密な雰囲気が単調に見えることがあり、画質を作り過ぎではないかと思うことがある。
DVDも高水準
それと1080iで出画するDVDも素晴らしい。DVDプレーヤーのDVD-A1XVと比べても一歩も引けをとらない緻密な絵なのだ。もちろん「デュエリスト」(リドリー・スコット監督)のような泰西名画調も実に精妙だ。うっかりするとハイビジョンソフトだと勘違いしそうなくらい、輪郭が滑らかで細部までよく彫琢された映像品位だ。これは画素補間の演算パワーに余裕があるからだろう。
というわけで、HDMIの画質はリファレンスに使える水準だと判明した。ゲーム機でこういう事態になるとは思いもよらなかったが事実である。ただし、ソフトのチェック用に積極的に使い出したのはごく最近。音質への不安があったからだ。