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村井 裕弥 |
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うわっ!! どうしよう。地方では、「駅弁屋とっくに閉まってる、コンビニなんかあるワケねぇ」みたいな状況しょっちゅうだけど、まさか青森の駅前で、こんな目に遭うとは思わんかった…。
やむをえん。無礼を承知で、レジのあんちゃんに訊いてみる。「あ、あのう。すみませんが、この近くに、ほかのコンビニないですよね」。そうしたら、返ってきた答えが「駅前広場を渡った向かいに、緑色のお店がありますよ」。ううう。「ありません」と答えれば、サラダでも、パンでも、自分とこの商品が売れるのに、あえて他店を紹介してくれる人情の厚さよ。ボクは、ますます青森県人を愛するようになった。
緑色看板のコンビニをめざし、外へ飛び出す。雨足は、さらに強さを増している。え? よくわかんないよ。緑色看板って、どこにあんの!? そうこうする内に、寝台特急日本海4号の発車時刻が迫る!
と、そのときであった。誰かが肩をたたく。振り返ると、「ほかのコンビニ」を教えてくれたレジのあんちゃんじゃないか。彼は、ずぶ濡れになりつつ、「お客さん。そこ真っ直ぐ行って、左ですよ」(号泣)。 ![]() | ![]() |
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かくしてボクは、お弁当とプラスαのお惣菜、カップ地酒などをゲットすることができた。超ゴージャス寝台特急トワイライトエクスプレスに乗れないことは、この旅唯一のマイナスポイントであったが、もしトワイライトエクスプレスに乗れていたら(札幌−関西直通だから)、このあんちゃんと出会うことは無かった…。日本海4号にして、本当に良かった。
ついでに書かせていただくと、このあと、プラットフォームを走っている最中、ウチのやつが財布を落とした。それを「奥さ〜ん。お財布落としましたよ」と言って、走ってきてくれたのも青森の人。
旅の醍醐味って、こういうことなんだよな。きちんと豪華プランを立て、大金バラまきまくっても、こんな感動にはまず出会えまい。ありがとう。青森県人。必ず、また来るからね。 (つづく) |