村井 裕弥

「新納裕憲氏って誰?」
 
 ええっ!? あなた、新納裕憲氏をご存じない? 新納氏といえば、「輸入アナログ稀少盤専門店Ninonyno」の店主に決まっているじゃないか。季刊誌『analog』で、「オリジナルの音を語る」好評連載中。ゼンリンの地図に、お店の名前がちゃんと載ってたりもする。マーチンローガンの静電型スピーカーで、オリジナル盤を、豪快に鳴らすお店としても、広く知られている。
しかしこの「Ninonyno」、ただのレコード屋さんではない。試しに、Webサイトをのぞいてみると、「新着情報」「リスト」「今週の1枚」といった商用コーナーのみならず、「レコード・オーディオ講座」「コラム」「店主の独り言」といった啓蒙コーナーがズラリと並ぶ。「LPって、裏にも音が入ってるの!?」と叫ぶ若者がいるご時勢、レコード屋さんはふんぞり返っているワケにはいかんのだ。間違ったオーディオ常識も、ちまたに広まってるしね。かくして、06年夏には、ついに「恋するボード」SKB-1まで発売してしまった!(わが家の音は死んでいる。もっとノリの良い音にしたいという人には、絶対のお薦め)
そんな新納氏がなぜボクを待っていてくれるかというと、この日、メリケンさんというスーパーマニアのお宅で盛大なオフ会があり、「村井さんもいらっしゃいませんか」とお誘いを受けたからなのだ。
何でもその方のリスニングルームは、10人以上のお客を楽々収容。あのアマティanniversarioが隅っこに追いやられ、クレモナauditorに至っては、LP倉庫の奥で眠っている! メインスピーカーは、JBLハーツフィールド極上品+80センチ級スーパーウーファー+ホーン型スーパートゥイーター。それらを、管球式マッキンを初めとするハイエンド・オールスターズで、惜しげもなくマルチ駆動。プレーヤーは、アナログがロルフケルヒ・リファレンスDD、デジタルがゴールドムンドEIDOSリファレンス。アームとカートリッジを足せば、この2台だけで1500万円は超えるな。うん。
(つづく)