村井 裕弥

8:32熊本発九州横断特急2号に、話をもどす。別府までの所要時間は3時間と5分。しかし、この3時間5分が、今回の旅の中で、ひときわ心に残る時間となった。なぜって、
  • 木材を多用した内装が美しく、とても落ち着いた雰囲気。ほんのり香るヨーロピアン・テイストも心地よい。
  • 車窓から見える景色が、まさかあれほど美しいとは――。阿蘇の外輪山、ほどよい紅葉(標高が高いから)、ひなびた駅舎などなど。
  • 電化されてないから、前の窓から見える景色を、電線が邪魔しない。空が、スカッと天まで抜ける快感と来たら、もう――。
  • 車掌なしのワンマン運行と聞いていたが、女性客室乗務員のサービスが、実に細やか。あるときは検札、あるときはコンシェルジェ、あるときは売り子。
  • 車内で購入した高千穂牧場「栗アイス」が、すこぶる美味であった!!
ううん。さすがだぞ! JR九州。これまた、鉄道史に残る傑作列車だ。ぜひまた乗りに来たい。
11:37分別府到着。さっそく「海鮮グルメ屋」という店をさがす。しかし、これがなかなか見つからん! 「こっちなんじゃないの?」「いや。こっちだよ」と、大荷物を持ったままさまよい歩くこと20数分。
「あ、あった…。ここだ」別府市秋葉町9−11という住所をネット検索すると、別府駅から南にのびる日豊本線のやや右を指すのだが、「海鮮グルメ屋」は、線路の真下(!)にあった。しかし、どう見たって「全国どこにでもありそうな居酒屋兼大衆食堂」じゃないか。こんな店の刺身が、ホントにおいしいのか!? (つづく)