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試聴は、Classicの真空管搭載CDプレーヤーと組み合わせて行った。スピーカーは当初JBLの4343で使用。
硬めの大型ウーファーなので大量再生すると低域の大振幅が伸びきらないのだが、この充実感のある鳴り方は半導体アンプにはない魅力だ。NFBのゲイン切り替えは減らす(音量が大きくなる)方に選択すると直熱出力管らしい繊細さや和声の豊かさが際立ってくる。それと高域のからりと明るい開放的なトーンはJBLらしさを発揮し、しかも力みなく自然体で描写できるのが素晴らしい。クラシックもジャズも滑らかさと快活さがあって音離れがいいのだ。
この分解能の高さや細部の表情のこまやかさは古典的な三極管アンプの水準をはるかに超えている。そもそも微小情報のS/Nが段違いであり、すこぶる純度の高い無音の領域をしっかり確保しているのだ。
それは充実した回路構成にも由来するのだけれど、真空管や各種パーツのグレードも高いのだろう。筆者にしても古典的な300Bアンプを製作したことはあり、部品の質が再生音によく反映することは承知しているけれど、従来聴いてきた300Bppアンプはもっとおおらかだったり、逆にそれを嫌うあまり神経質な傾向というものが多かったのだ。つまり古典出力管を使いこなすのは難しいということ。真空管や出力トランスなどキーデバイスの素性と回路設計の基本方針、そうした条件の上でニュートラルな音に仕上げる知恵があってこそ、全方位的に充実した再現能力を確保できるわけだ。
凝り性の人は、さらにウェスターンエレクトリック製300Bに差し替えて違いを楽しむこともできるだろう。現代的な回路といっても、全段がコンデンサー結合なので球の差し替え許容範囲はゆとりがあるだろう。ただし、その方面の技術知識に自信がない人は販売店やメーカーと相談してほしい。
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