Google AND OR  
TOPカルメール通販商品リポート>永遠の歌聲〜テレサ・テン
 村井さん。面白いものがありますよ」そういって広瀬さん(エンポケ店長)が取り出したのは、2枚のCD。
 「何すか?これ。テレサ・テン?ううん。嫌いじゃないけど、オーディオ的にわざわざ面白いと言うほどのモノなんですか」
 「あまりに面白い(笑)ので、ネタは明かさずにお渡ししますね。この2枚のCDには、まったく同じ歌が収録されています。作ったのは、中国のABCレコード」
 「xrcdみたいに見えますけど」
 「それを、あのカインラボラトリーが輸入しているんです。村井さん、だまされたと思って、この2枚を聴き比べてみてください」
 そういわれて持ち帰ったCDは『永遠の歌聲〜テレサ・テン』。ケースには、K2テクノロジーとか、20bitスーパーコーディング、THE NEXT REVOLUTION IN CD TECHNOLOGY、母帯制作工程師:JVC Noda's Room 野田浩司といった文字が躍る。

『永遠の歌聲〜テレサ・テン』 \2,100
http://www.localmailorder.com/
cdsoft/cd-soft2/eien-u/eien-u.html
 帰るや否や、CDプレーヤーの電源を入れる。そして、広瀬さんが「まずはこっちから」と指定した方(フエルトペンで印が付けてある)をトレイに載せる。
 01 夕凪
 02 北の旅人
 03 Yes,愛につつまれ
 04 みちづれ
 05 時の流れに身をまかせ
 06 泪の条件
 07 香港
 08 さざんかの宿
 09 つぐない
 と、まずはここまで聴いてひと休み。
うん。これは確かに悪くない。
□ 豊かな間接音の中で、直接音がしっかり結像する。
□ 温度感がほどよく高め。(あったかーい)
□ テレサ・テンの声が、しなやかかつ滑らかにとらえられている。
□ まったく別の時期に録音されたマスターの寄せ集めであろうに、バラツキを感じさせない。
□ CDなのに、アナログ的な響き。
 どういう人が(何を考えて)作ったのかはわからぬが、ハイエンドオーディオマニア向けに売って、恥ずかしくない商品であることは確かだ。
 さて。では、2枚目をかけるとしよう。――はははは。何だ?これは。さっきかけた1枚目を筆者は「ハイエンドオーディオマニア向けに売って、恥ずかしくない商品」と書いた。しかし、この2枚目を聴くと、1枚目が「やけに薄っぺらで、味の薄い二級品」にしか思えんぞ。
 もっとくわしく言うと、
○ 音の鮮度が違う。ヴェール2枚剥いだ音といってもよい。
○ 音の色が濃い。適度な陰翳とグラデーションにも惹かれる。
○ 情報量がケタ違い。パーカッションやベースの奏法が細部まで聞えてくる。
○ 1枚目のテレサ・テンは「気持ちよく聞き流せる」。

『輝きのテレサ・テン〜永遠の歌声』 \7,980
http://www.localmailorder.com/
cdsoft/cd-soft2/cdsoft02.html
 しかし、この2枚目は「聞き流し不可能」。テレサの顔が浮かんでくるどころの騒ぎではなく、自分の半生(とある一場面)が嫌でも目に浮かんできて、思わず涙ぐんでしまうのだ。
 もちろんボクは、即エンゼルポケットに電話をかけた。
 「広瀬さん。さっき借りた2枚のテレサ・テンだけど、あれ何が違うの?1枚目と2枚目で、天と地ほど吸引力・説得力が違う」
 「でしょう(笑)」
 「2枚目に何か塗ってあるとか、何とか処理してあるとか、そういうのなの?さもなきゃ、1枚目の音をわざと悪くしてあるとしか思えない」
 「そんなことはしません(爆)よ。1枚目だって、比べなければけっこうよい音だったでしょ」
 「うん。確かに」
 「あのマーク・レヴィンソン氏が、ABCレコードに技術顧問として加わったんですよ。たったそれだけのこと。1枚目はそれ以前に作られたCD。2枚目はそれ以後のCDです。ただし--」
 「ただし何なの!?」
 「2枚目のCDは、特製LPを買うと付いてくる付録なんです」
 (つづく)