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TOPカルメール通販商品リポートマークレヴィンソン氏と徐学輝氏のあつい関係
 な、何だって!? あのマーク・レヴィンソン氏が技術顧問として参加? 最近アンプとか作らないと思ったら、そういう仕事をしていたのか。
 おっと。1人でコーフンしていても、仕方がない。お若い方の中には「マーク・レヴィンソンって誰だ」と首をひねっている方もいらっしゃるのではと思うので、少し噛み砕いて解説する。

ポール・プレイ・トリオ『BLOOD』
 たとえばここに、ポール・ブレイ・トリオ『BLOOD』(フォンタナ)というCDがある。ポール・ブレイ(ピアノ)、マーク・レヴィンソン(ベース)、バリー・アルトシュル(ドラムス)といったメンバーによって、1966年秋に収録されたジャズのA級名盤だ。このベーシストが、7年後に超ハイエンドオーディオ・ブランドを興す。それが今も続くマーク・レヴィンソン・ブランドだ。(ただし、現在ご本人は無関係。そのあと、チェロを興し、チェロを離れたかと思えば、今度はレッドローズミュージックを興しなんていう話は、たぶんどこかでお読みになっていることと思う)
 筆者は現在ソウルノートというブランドにぞっこんなのだが、その魅力の半分は、製作者・鈴木哲氏がバリバリのミュージシャンであるからだと信じている。もちろん、ミュージシャンであれば誰でも良い製品を作れるワケではないが、「ミュージシャンでなければ体験できない音」を知っているというアドバンテージは、かなりのもの。REQT(レクスト)の西野正和氏などにも同じことが言えるだろう。
 中国のABCレコードについては、季刊誌『analog』vol.19 131頁にくわしい。ここには、
□ ABCレコードが、毎年「広州AVフェア」で大規模ブースを設置し、常に盛況を博していること。
□ 創立が2000年8月であること。
□ 代表・徐学輝氏が、ドイツや日本のJVCで録音について学んだこと。
□ CD、SACD、LPなど、音質にこだわったソフトを多数リリースしていること。
□ LPのカッティングは、ドイツでおこなわれていること。
 などが記されている。興味深い写真等も掲載されているので、ぜひともお読みいただきたい。
 輸入元カインラボラトリーが作った資料には、マーク・レヴィンソン氏ご本人からのメッセージも載っている。
 「やぁ。音楽を愛する友よ。1977年に開発されたデジタル・オーディオは、その後信号自体には何の改良もされずに現在に至りました。新たに登場したSACDは大きな可能性を期待されましたが、製造上あらゆる工程において多くの制約が存在しました。
 以前私のエレクトロ・アドバイザーであったミスター・ディック・バウエンは、バウエン・ボブキャットという新しいテクノロジーを開発しました。このバウエン・ボブキャットは、CDやMP3を非常に高い音楽レベルに改善します。その改善レベルは、優れたアナログレコードかSACDの音質に匹敵するという印象です。(中略)
 以前、私の友人ミスター・ジェフリー・フシが中国のABCレコード社について話してくれました。その数か月後、ニューヨークで、ABCレコード社の創立者兼プロデューサー徐学輝氏(ミスター・サイモン・ツイ)にお会いしました。彼は、自身のレコーディング作品を紹介した上で、私に『専門家としてリマスタリングの監修と顧問役になってほしい』と依頼しました。そこで私は今回の仕事で、バウエン・ボブキャット・ソフトウェアと私自身の機器を使用し、私自身の耳で監修することにしました。」
 ううん。何とも含蓄の深い文章だ。特に、第一段落については突っ込みどころ満載だが、ここはそれを論じるスペースではないから遠慮しておく。何はともあれ、バウエン・ボブキャット(ウィンドウズXPの上で動くソフト)とマーク・レヴィンソン氏が作った機材、彼の耳が、2枚の『永遠の歌聲〜テレサ・テン』を、こんなにも違う音にした…。
 しかし、悩ましいのは「音の良い方」が、特製LPの付録でしかないことだ。
 付録がこれだけ素晴らしいのだから、主役であるLPはさぞや良い音であるに違いない。しかし、ボクんちに現在アナログプレーヤーはないしなぁ。いったいどうしたものか。(つづく)

★ マーク・レヴィンソン氏からのメッセージ