|
を収録。一方LPPのほうは、同じ曲数詰め込むと音が悪くなるので、A面に1から5曲目、8曲めを収録。B面には13曲目、7曲目、11曲目、12曲目、15曲目を収録。
演奏者は、モントリオール・セクステット(1,2,6,8,10,12,13曲目)、セント・ピーターズバーグ・クインテット(2,4,5,7,9曲目)、コリンズ・カルテット(11,14,15,16曲目)と記されているが、寡聞にして詳細不明。録音は2005年1月から2月にかけ、ブエノスアイレスのオペラハウスで(それ以降の作業は、ドイツでおこなわれているようだ。もちろん、プレスまで)。A/DコンバーターはEMMラボのADC-8が、モニタースピーカーはGENELECの1032Aと1039Aが使用されたとのこと。

こうやって録音しているのか 曲も、演奏者も寄せ集めみたいなのに、統一感を感じさせるのは、プロデューサー徐学輝(Simon Tsui)の意図が、演奏者やスタッフに深く浸透しているからか。もちろん、同じエンジニアが2か月間に渡って、ひとつのホールに根をはやして録ったおかげもあろう。しかし、何より大きいのは裏で糸をあやつるマーク・レヴィンソン氏の力なのではないか。(彼が関わるか否かで、どれくらい音が違ってくるかは、テレサ・テンのCDで証明済みだから)
ただし、これだけは断っておこう。「ちょっとタンゴでも聴いてやるか」という軽いノリで、この付属CDやLPを聴いてはいけない。なぜって、激しい胸焼けに襲われ、ゲップが止まらなくなるから。それくらい熱くて濃厚な演奏だし、レンジの広い、ねちこい音がしっかり収録されているのだ。
最後に、付属CDとLPPの違いについて書く。今回は、両者を聴き比べつつ「北風と太陽」を思い出した。「どうだどうだ。すごいだろう。いい音だろう。ほらほらほら」と鳴りまくる付属CDに比べ、LPPの方は一聴控えめ。しかし、控えめなのに、こちらの心に染み入ってくる力は、かえって強く感じられるのだ。(「それは村井んちのCDプレーヤーとアナログプレーヤーの音質差だろう」といわれると、反論できないが)
しかし、こうやってマーク・レヴィンソン氏が作ったCDとLPを聴き続けてくると、「あの人、やっぱ並の人じゃない」という思いを抑えることができない。フツー、LPにオマケCDを付けるとしたら、LPのよさがハッキリ引き立つような(かませ犬的)CDを作るのではないか。仮にそういうCDを付けたとしても、誰も文句はいうまい。だって、あくまでオマケなのだから。
ところがマーク・レヴィンソン氏は、「これでもか」というほど音のよいCDを作り、そのCDと比べても(しかも超安いプレーヤーで再生しても)、CDに何らかの差をつけるようなLPを作ってしまう。
マーク・レヴィンソンおそるべし! 次回は『No.2−マエストーソ・クラシック』を取り上げる予定。
 LPの収録曲 スプリームステレオサウンドNo.1-レッド・スリーブのジャケット写真
|