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TOPDigitalVillageサロン>No.26
活躍した人が逝くのは寂しいね
メ)スザンヌ・プレシェットが亡くなった話をしたばかりなのに、その後も映画の世界で活躍したたくさんの人が逝ってしまった。寂しいねえ。
芦)特に冬の間は亡くなる方が多くてその方の思い出を語っているだけで連載ができてしまいますね。
メ)ほんとに、悲しいねえ。みんな輝いた時があってその話を若い映画ファンには教えてあげたいしねえ。

犬神家の一族

エデンの東
芦)
過去の名作の廉価版DVDも発売されていますし気になるファンが結構いるでしょうね。日本映画界でいえば市川昆監督(2/13没)。つい先だってリメイク版の「犬神家の一族」が公開されたばかりです。あの作品を全く評価しない芦田ですから最後がさびしい限りです。
メ)どうしちゃったんだろうねえ。脚本も前のままだし。どうしても作り変えたい心残りの部分が前回作の中にあったんだろうか。
芦)クオリティーははるかに前のほうの勝ちですから。
メ)芸術家の考えることはよお判らんねえ凡人には。私にはそれよりレナード・ローゼンマンのほうが衝撃だった(3/4没)。
芦)またマニアックな人を持ち出しますねえ。
メ)ローゼンマンは知らない人が多いけれど、かの有名な映画音楽の傑作「エデンの東」のテーマ曲のスコアを書いた人だよ。
芦)私はてっきり大御所のビクター・ヤングだと思っていました。
メ)そうなの。ビクター・ヤング楽団が演奏してたものがヒットチャートを飾っていたからみんなそう思っていたけれどあれはローゼンマン作曲さ。そのあとの「理由なき反抗」もそうだけれど。高校の英語の教師が授業中に偉そうにビクー・ヤング!って知ったかぶりしたから手を挙げて間違いだと指摘したら、しばらく口をきいてもらえなかった。でも英語の成績はずっと5だった。
芦)厭味な生徒だったんでしょうね。
メ)きっとそうだね。でもあれもそうなんだよ、「コンバット」のテーマ。♪タララッタタ〜タラタ〜タララ♪という例の曲。
芦)そんなにマニアックな話はどうでもいいんですが、女優の根岸明美さんも亡くなりました(3/11没)。まだ73歳だったんですねえ。時々テレビの二時間サスペンスでも見かけて、きれいな役も嫌味なおばさん役も上手にこなす人でした。
メ)日劇ダンシングチームの出身だったことはなんとなく知っていたけれど映画デビューがスタンバーク監督の作品だったとは知らなかったなあ。死亡記事で初めて知ったよ。でもアメリカ映画じゃないんだってね。
芦)そうなんです。私も気になって調べたんですが「アナタハン」('53)という作品で”大和プロ製作、東宝配給”となっていました。
メ)どんな映画だったのかなあ。だって監督のジョセフ・フォン・スタンバークっていったら大変だぜ。天下の名作「嘆きの天使」「モロッコ」の監督だよ。
芦)そうですね。かのドイツのマレーネ・ディートリッヒをハリウッドの大スターに育て上げた超大物監督。
メ)3月11日に亡くなった歌手の澤村美司子はアメリカ映画の「八月十五夜の茶屋」に出ていたと訃報記事にあったけれど歌うシーンでもあったのかしらん。全然記憶にないけれど。
芦)どうしたってあの映画では京マチ子に目がいっちゃいますからね。
メ)♪デ〜オミセテ〜オ♪と「バナナボート」を歌ったカリプソ歌手と間違えたんだけれどあれは浜村美智子だったねえ。
芦)私はどちらもよく知りませ〜ん。それより吹き替えの広川太一郎さんも亡くなりました(3/3没)。
メ)トニー・カーティスのあのちょっとスケベっぽい感じが吹き替えでもよくでていたねえ。
芦)私も好きでしたねえ。マイケル・ホイとか。いちど吹き替えスター特集をやりましたけれどまたやりましょう。関心のある人は前の回を見てください。
メ)ところで海外の俳優の死亡記事で不思議に思うのは“老人ホームで”とあるのね。
 きっとロイターあたりの外電をもとにしているから、どの新聞も一緒なんだろうけれどあの輝いていたスターが人知れずひっそりと、老人ホームで息を引きとったなんて悲し過ぎる!
芦)まあ老人用の施設であることは間違いないんでしょうけれど、こちらでイメージする老人ホームというより、きっと老人専用の完全看護の豪華ホテルみたいなところなんでしょうね。よくアメリカ映画の中で主人公やヒロインが両親に会いに老人ホームを訪ねるとたくさんのお年寄りが本なんかを読んでいて“おまえは誰だい?”なんて言って訪ねていったほうが悲嘆にくれるシーンがありますけれど絶対にああいうところじゃないと信じたいですね。
メ)SFオムニバスもの最高傑作「トワイライトゾーン」('83)の中に老人ホームのエピソードがあって確かみんな若返っちゃう話で面白かった。
芦)あれはスピルバークですよ監督は。
メ)一話目が車を運転中のドライバーが友だちとホラーの話をしていてひょいと助手席を見ると彼が化け物に変わっていて、よくできたお話だった。
芦)私が覚えているのは「コンバット」のサンダース軍曹をやっていたヴィック・モローが過去にタイムスリップしてナチに追いかけられるというお話。あの撮影でヘリコプターが墜落してほんとに死んじゃいました。祟られたのかも知れない  と話題になりました。
メ)俺が気に入ったのはジョー・ダンテ監督の高所恐怖症の男が窓から外を見ると翼の上にちっちゃな緑色の鬼みたいなのがいて翼を壊してるエピソード。あれ以来飛行機に乗ると思い出していつもドキドキして窓の外を見ちゃったりしたな、しばらくの間。
芦)話がそれちゃいましたが、アメリカでは離婚を繰り返して家庭的に恵まれないスターが多いから老人ホームに入るしかないんでしょうが孤独に死んでいくみたいで寂しいですね。しんみりしちゃいましたけれどお悔やみ話はその位にして本題のタイトルのお話しに行きましょう。
メ)それじゃあ、いよいよC級といこう。
芦)ユナイテッド・アーチスツを飛ばしていきなりC級はないでしょう。
メ)そうだねえ。でもさあユナイトをメジャーとは言いにくいなあ。
芦)007で持っている製作会社ですしね。一時潰れかけたのをあのシリーズで持ち直したという話です。
メ)ジェームス・ボンドはイギリスだけじゃなく映画会社も救ったってこと?そういえばつい先だってピアーズ・ブロスナンの「トゥモロー・ネバーダイ」を見た。確かにユナイトだったけど最近作の「カジノ・ロワイヤル」はもそうかなあ。
芦)あれはソニー・ピクチャーズとなっていますがコロンビアとMGMのマークも入っています。確かに最近ユナイトを見かけません。潰れちゃったんでしょう
メ)ロゴマークだって英語でユナイテッド・アーティスツとあるだけで、メジャー感に欠けるのさ。でも気に入り作品は当然あるよ。「許されざる者」('59)。
芦)イーストウッドが初めてアカデミー監督賞を受賞した西部劇ですね。
メ)違うんだよねえ。西部劇は西部劇なんだけれど、あれと同名でオードリー・ヘップバーンがたった1本だけ出たウエスタン。これが確かユナイトだった。ザカリー一家の物語で、兄のB・ランカスターがベンでヘップバーンがレイチェル・ザカリー。弟がオーディー・マーフィーのキャッシュ、一家の母親役に往年の名女優のリリアン・ギッシュ。役名はう〜ん忘れた。
 「大いなる西部」のチャールズ・ビックフォードが、ここでも風格のある牧場主を演じていて、年寄りではもう一人、怪しげなジジイがジョン・マッキンタイア。
芦)彼はいつも怪しげですよ。しかし相変わらず凄いですねえ、そんな細かい事まで。でもそんなどうでもいいことを知っていたってちっとも偉くないですよ。

捜索者
メ)
俺ね変なこと覚えてるの。じじいだから。ジョン・フォード監督「捜索者」のジョン・ ウエインの役名がイーサンとか。
芦)完璧にオタクモードですね。
メ)結構結構。じゃオタクついでだけれど“アーチスツ”と言ったら俺はなんといってもアライドアーチスツのほうが馴染み深いの。次回を楽しみにね。
 
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