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メ)前回で今年は打ち止めにしようと思っていたんだけれど、個人的にちょっとおろそかに できない人が師走に入ってまたお二人世を去られたので話に加えて置きたいんだけど。
芦)そうですね。お正月早々からシメっぽいのもね。今回で最後にしましょう。
メ)どちらもそんなにメジャーな人じゃなくて、書き留めておかないといつか私の頭の中から消えてしまいそうなんでさ。一人は前回に続いて役者さんなんだけれど寺島幹夫さん。(12/4)芝居好きならご存知だろうけれど、一般的には声優さんと言った方が通りがいいかも。
芦)と言ってもジャック・レモンの愛川欣也とかウイドマークの大塚周夫、マックイーンの宮部昭夫のように有名じゃないですよね?余り覚えていませんから。
メ)彼らのように強烈なインパクトがあったわけではないんだ。そもそもかく言う俺だって実を言えばたった一本しか知らないもの。
芦)どなたの吹き替えをやられていましたっけ。
メ)昔の日本教育テレビ・NETね。今のテレビ朝日で放送していた「アンタチャブル」の中でロッシというイタリア人刑事の吹き替えだった。
芦)超おタク!私だって一応主役のエリオット・ネス役の日下武史までは知っていますが。
メ)俳優そのものは名前も知らないくらいだから。なんかぼてっとした体形でやけに鼻がでかかった。
芦)ますますおタクっぽいなあ。
メ)うん。それっきゃ知らないの。
芦)でも子供の頃の記憶って凄いですね。それだけで半世紀もの間頭の中に残っていたなんて。
メ)そうなの。死亡記事を見た時にそのことしか頭には浮かばなかった。本業が役者さんとはなんとなく知っていたけれどホントと言うとどんなお芝居をやっていたのかは全然知らない。
芦)相変わらずいい加減だなぁ。私もよく知りませんですが。
メ)(その後の芦の調べによると寺島さんは、むしろ声優としての方が有名で、「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ「ガンダム」シリーズなどアニメの吹き替えでは超売れっ子だったらしい。)アニメファンの方、勉強不足ですんませ〜ん。
芦)で、もう一人は?
メ)脇役で鳴らしたバン・ジョンソン。
芦)また知らない。
メ)子供の頃ね。バン・ジョンソンとベン・ジョンソン、それにバン・へフリンという3人のまぎらはしい名脇役がいて頭がぐじゃぐじゃだった。日本にもバン・ジュンというのがいたね。
芦)余計まぎらはしくしないで。バン・ジュンさんは伴淳三郎でしょう。無理に話を面白くしないでください。
メ)ベン・ジョンソンはその後超有名なランナーになったし。
芦)違う人でしょ!受けを狙わないでよ。
メ)まあそういうわけで、その3人はそろいも揃って同じようにB級西部劇や戦争もので活躍していたから何が何だか分からなくて。
芦)外電の訃報記事には「東京上空30秒」とか「雨の朝巴里に死す」しか載っていませんでしたけど。
メ)そうなの。当時は子供の頭だから容量が少なくて誰かとごっちゃになってるかも。
芦)それは今の頭でしょう?私はバン・へフリンなら知っています。「シェーン」('53)の農夫。シェ〜ン!カムバ〜ック!のブランドン・デ・ワイルド少年のお父さん。
メ)そうジェーン・ワイマンの旦那役です。その頃には何となく仕分けが出来るようになっていた。
芦)私もあとの二人は区別がつきません。
 ラストショウメ)ベン・ジョンソンは「ラストショー」('72)で老年の味のある映画館主に扮して久々に名前を思い起こさせてくれたんだけどそれまでははっきりしなかったの。
芦)あの作品でアカデミーの助演男優賞をとりました。
メ)彼とかハリー・ケりー・Jrとかはフォード一家と言われて、西部劇の常連だった。ハリーは確かめちゃくちゃ馬を上手に操るんで有名だった。彼は曲乗りの天才と言われたっけ。
芦)古いですね。さすがに私はわかりません。
メ)ウイリアム・ウェルマンとか西部劇ばっかりとる監督もいて、やっぱり二人とも常連だったけど不思議といつも悪役より主人公を助けるいい役だった。日本映画で言うと月形龍之介や徳大寺伸というところで決して山形勲や進藤英太郎、上田吉二郎なんてポジションではなかった。
芦)月形龍之介は主役です!関西ではもう間違いない主役!
メ)はいはい。両方のタイプをやるのが原健策、須賀富士夫。あ、山茶花九は悪役専門だったなあ。
芦)よろしい。宮口精二はいい方の脇!。
メ)そりゃあ、「七人の侍」('54)のイメージが強いからじゃない?彼はあまり時代劇には出ていないだろう?
芦)そうですね。大体独身の娘と二人暮らしの頑固おやじとか・・・
メ)あれなんてったけ、腕にはめる黒い汚れかけ?あれをした役所の職員とか。
芦)なんかの映画の印象が強いんでしょうねえ。
メ)「七人の侍」と言えば脇役がみんな主役になっちゃった珍しい映画だな。稲葉義男は何時もいい方やってたけど。
 荒野の七人芦)当然「荒野の七人」('60)の登場人物たちもみんな脇役が活躍しました。ジェームス・コバーンやブラッド・デクスター。
メ)洒落者をやったロバート・ボーンはテレビシリーズの「ナポレオンソロ」の主役だし。
芦)チャールズ・ブロンソンはもうれっきとした主役になりましたね。刑事ものがめっぽう得意なマイケル・ウイナー監督と組んで。「さらば友よ」('68)ではアラン・ドロンと共演してるくらいですし。
メ)奥さんのジル・アイアランドが毎回ヒロインだった。
芦)私許せないんです。「ナポレオン・ソロ」の話が出ましたが、あれに出ていたデビッド・マッカラムの元奥さんがアイアランドなんです。ブロンソンは彼の大の親友なんですよ。つまりブロンソンは親友のかみさんを寝取ったひどい奴ですよ。何が”ウ〜ン マンダ〜ム”だ。
メ)そりゃあ”ウ〜ン マンダメ”だ。まあ、ようわからんけど、だからバン・ジョンソンがね・・・・・
芦)無理に閉めなくていいの。
メ)日本には入ってきてないけど、きっともの凄い数の作品に出ていて活躍したんだろうね。
芦)脇役の話って楽しいですねえ。
メ)うん燃えるねえ。いつか特集しよう。まあそういうことで今年もたくさん素敵だった映画人が世を去っていった。
芦)ご冥福をお祈りします。そして来年もよろしくお願いします。
メ)次回は初心に帰って「映画会社のタイトルマーク」とお約束通り「ソールバスの世界」ついてお話しましょう。
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