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アナログ時代からグラフィックイコライザー(グライコ)という便利な機械があって、周波数特性の凸凹なスピーカーでも、これを使えば平坦な特性にすることができると、大いに流行った事がありました。
グライコは簡単に言えば、可聴帯域を細かく分けて、その帯域だけの増幅度をプラスマイナス12デシベル程、任意に調整できる機械です。分割する帯域の幅が3分の1オクターブくらいの精度ならば、スピーカーの凸凹も略修正できることから用いられたものです。
ここまでは理屈としてもわかるのですが、スピーカーから何メートルか離れたリスニングポジションでの周波数特性も、同じ方法で調整できる、とする考え方が広がってそれを積極的に利用するメーカーや評論家まで現れています。 本当にそうでしょうか?
自慢のオーディオ装置の周波数特性をリスニングポジションで測ってみると凸凹がすごく目立つのが普通です。無響室特性が全く平坦なスピーカーを使ってもそうなるのは、スピーカーから出た音がリスナーに届くまでに部屋の特性が重なるためなのです。 リスニングポジションの周波数特性を平坦にしようとグライコを調整すれば、せっかくスピーカーから平坦に出ていた音を、わざわざ凸凹にしてしまうことにもなるのです。 ではどうすればリスニングポジションでも、癖のない音を聴くことができるのでしょうか。
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