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我が家にはLP全盛時代に集まった各社のカートリッジが数え切れない程あります。聞き比べを始めるに当たって、聞き比べるカートリッジに何を選ぶかを考えて見ました。昔散々やった聞き比べで注目していた相違点の根底にあったものは何だったか、ということです。
ハイファイに使われるカートリッジは殆どがMC型ですが、その構造は、殆どがオルトフォンとデノンの類似品です。その傾向は今日製作されているものも変わっていません。つまり似たような構造の中の、カンチレバーとゴムダンパーの、材質や寸法の違いだけで生じる音の違いを懸命に聞き分けていたのではないかということです。
いまさら同じことをやっても意味がありません。そこで、従来は問題にしなかった発電構造の違うカートリッジに注目、サテン、ビクター、ヤマハなどに絞って聞き比べました。サテンはパンタグラフ型コイル、ビクターとヤマハはプリントコイルというオルトフォンやデノンとは全く違った発電構造のものです。
長いこと使っていなかったせいかサテンはダンパーのシリコングリースが蒸発していてまともな音になりませんでしたがこれは初めからわかっていたことで、ビクターとヤマハは立派に音が出ました。それもこれまでに聞いたことがないほど立派な音が、です。
他のものも聞きましたが、発電構造の似たものは同じ傾向の音がして、かつて大騒ぎをした程の違いは聞き取れなかったことは、カートリッジ以外の再生系が進歩した証拠なのかもしれません。当分の間はLPを聞き直す楽しみが続きそうです。
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