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TOPDigitalVillageサロン>No.16
久しぶりにカートリッジの聞き比べ
マランツSC11S1コントロールアンプを買いました。このアンプの大きな特長は、フォノイコライザーがCR式とRIAA選択性フィードバックを組み合わせた世界初(恐らく)の方式だということです。この回路のすばらしいところは、音色的には優れているCR型の泣き所のノイズとダイナミックレンジを、見事に解決していることです。
このアンプを購入以来、最近は使用頻度の減っていたLPをしばしば聴くようになりました。聴いているうちに、我が家のスタンダードとして使っていたダイナベクターのDRT-X1と大春カートリッジだけではなく、しばらく聴いていなかった他のカートリッジがどんな鳴り方をするのだろうか? という興味がむらむらと湧いてきたのです。
LP全盛時代は、プログラムソースの主役はLP(アナログディスク)でしたから、その音溝から信号を拾い出す役割のカートリッジは、いわばオーディオの主役で、カートリッジの聞き比べはしょっちゅうやっていたのですが、プログラムソースの主役がCDに取って変わられてからは、「カートリッジの音の違いはたいした問題ではない」という、カートリッジを軽く見る傾向に、私自身もなっていた用に思います。
忘れていた発電原理の違い
我が家にはLP全盛時代に集まった各社のカートリッジが数え切れない程あります。聞き比べを始めるに当たって、聞き比べるカートリッジに何を選ぶかを考えて見ました。昔散々やった聞き比べで注目していた相違点の根底にあったものは何だったか、ということです。
ハイファイに使われるカートリッジは殆どがMC型ですが、その構造は、殆どがオルトフォンとデノンの類似品です。その傾向は今日製作されているものも変わっていません。つまり似たような構造の中の、カンチレバーとゴムダンパーの、材質や寸法の違いだけで生じる音の違いを懸命に聞き分けていたのではないかということです。
いまさら同じことをやっても意味がありません。そこで、従来は問題にしなかった発電構造の違うカートリッジに注目、サテン、ビクター、ヤマハなどに絞って聞き比べました。サテンはパンタグラフ型コイル、ビクターとヤマハはプリントコイルというオルトフォンやデノンとは全く違った発電構造のものです。
長いこと使っていなかったせいかサテンはダンパーのシリコングリースが蒸発していてまともな音になりませんでしたがこれは初めからわかっていたことで、ビクターとヤマハは立派に音が出ました。それもこれまでに聞いたことがないほど立派な音が、です。
他のものも聞きましたが、発電構造の似たものは同じ傾向の音がして、かつて大騒ぎをした程の違いは聞き取れなかったことは、カートリッジ以外の再生系が進歩した証拠なのかもしれません。当分の間はLPを聞き直す楽しみが続きそうです。
 
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