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TOPDigitalVillageサロン>No.20
アコースティックチューニング
昨年、天井と壁のコーナーに定在波吸収用のパイプをつり下げた話をしましたが、結果は上々で、以来友人に頂いた発泡スチロール性の反射ボードも加えて、普通の洋間10.5畳のリスニングルームの響きが落ち着いてきています。
去年はハードの方も改造したので、私の部屋の再生音は一段と上等になったのですが、クオリティが上がると、これまで気づかなかった不具合が新たに気になってきます。困ったものですが、これもオーディオの楽しみのひとつにと観念する他はありません。
気になり始めた不具合とは、1キロヘルツ辺りの中域がキツク感じることです。女性ボーカルや古楽器合奏などの響きがキーンとくるのですが、いったん気になり出すと我慢ができません。
「すわスピーカーシステムのバランスが狂ったか」と周波数特性を測ってみても、これまでと大きな違いはなく、中域にピークがあるわけでもないのですが、それでも気になるのです。私のシステムはチャンネルデバイダーを使ったものですが、このバランスは実に微妙で、いじり過ぎるとせっかく取ったバランスが崩れて、元に戻すのが大変になってしまいます。これ以上チャンネルデバイダーの調整はしないことにしました。
原因はガラスの反射?!
ではどうすれば良いのでしょうか。こういう不具合の現象をじっくり聞き直してみることです。
直接音の凸凹がないのに響きがきつい、つまり中域だけ残響が長いことに気づきました。原因はたぶんアコースティックなものです。部屋を改めて見回すと、ありました。ガラス窓です。
私の部屋はスピーカーの後ろとリスニングポジションの後ろが遮音をよくした二重サッシ窓ですが、これではフラッターエコーが起こるので、厚手のカーテンで両方の窓を覆ってあります。原因はこのガラス窓の反射だと見当をつけました。おそらくカーテンを通して反射波が耳に飛び込んでくるのでしょう。
原因の検討がつけば、対策は難しくありません。ガラスとカーテンの間に中域を吸収する吸音材を入れれば効く筈です。スピーカー製作の好きな私は厚手のフェルトを常備していますが、これでは高域を吸い過ぎるきらいがあります。適当な材料をさがしているうちにカーボンフェルトが見つかりました。1000×900もの1枚と300×600のもの2枚が見つかりました。3枚並べると窓ガラスを殆ど覆うことができる寸法があります。カーボンフェルトは密度は低いですが厚みは10ミリあるので、折り目を伸ばしてガラスとカーテンの間に挟むだけで倒れ込む心配はありません。作業はたった5分で終わりです。
音を聴いてみました。気になっていた中域のきつさは見事になくなりましたが、高域の響きも僅かに減ったらしく、華やかさが少し減って渋い落ち着いた響きに変わりました。これでまた暫く音楽を楽しめます。
 
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