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効果があった予備実験の倍に、勾配ボードを増やしたのですから、さぞかし・・・・と期待をしていました。聞き慣れたソースを次々と鳴らしているうちに、今回の作戦が成功したことはわかってきました。これまでは楽音が裸にされる感じが強い、いわゆる[ストイックな音]だったのですが、隅々まで聞き分けられる私の部屋の長所は残りながら、音の厚みがましてきたのです。
これなら定在波による低域の凹みもなくなって、伝搬特性はよくなったに違いない。と期待しながら測ってみると、なんと改善前と殆ど変わっていないではありませんか。「これはどうした訳か」と思いましたが、気を取り直して残響特性を測ってみました。
残響特性とは、特定の周波数ごとに音を発して、それが60デシベル減衰するまでの時間を測り、周波数と時間の関係をグラフに表したものですが、本格的に測定するには道具立てが大変です。幸い手持ちの日本オーディオ協会の簡易測定器[RC-1]が、周波数は125ヘルツ〜8,000ヘルツと狭いですが、この範囲を8ポイント30デシベル減衰を60デシベルに換算した値で表示する機能があります。
改善前の特性は測ってありませんので、10年ほど前に測った時の記憶との比較ですが、減衰がどの周波数でも素直になった気がします。普通の部屋の伝搬特性目に見える程変えることは、容易ではないことを思い知った次第です。
*注 詳細データはラジオ技術6月号に掲載。
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