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TOPDigitalVillageサロン>No.35
毎年11月3日に行われるラジオ技術誌主催「全日本コンポグランプリ」のために、しばらく原稿を書くのをさぼっていました。ごめんなさい。ようやく一段落したので、私のシステムの改良日記ともいうべきいたずらを、また紹介させていただきます。
これまでにも発表したように、私のスピーカーシステムは手作りの4WAYシステムです。オーディオライターとして音を聞き分ける肝心のスピーカーが、世の中で認められている定評のあるメーカー製システムではなく、なんの保証もない手作り品では信用できない、という批判を長い間受けてきましたが、私はことスピーカーシステムだけはずっと手作り品で、これからもそのつもりです。
手作りスピーカーにこだわる理由は沢山ありますが、その一つは「低音の質が物足りない」です。原因がわからないときから、これを解決したいばかりに身の程を知らずに自分なりのシステムを作り続けてきたわけです。ウーファーのお尻にデッドマスと称する重りをつけたり、ユニウエーブシステムを開発したり、ついには長年の念願であったMFBにまで手を伸ばしたのもそのためです。
こんな訳で、スピーカーシステムの自作は、最新型のメーカー製を使うより苦労が多く、一時たりとも努力を欠かすことが出来ないのですが、得るものも半端ではなかったと今にして思っています。
ユニウエーブ理論は、最近になって「タイムアライメント」という表現で、メーカーのあいだでも取り入れるようになりましたが、わたしからみれば、まだ本質をつくところまできていないようです。ましてMFBは、アンプと一体化しなければ実現できないために、これからも製品化される可能性は殆どないと思っていました。
ところがです。MFBの研究では私の先輩格にあたる千竈俊夫さんは、音質改善の大きなこの方式を何とか普及させたいと努力されている方で、長年の研究の結果、ツゥイターならば小型だからこの制約にとらわれずに製品化できる筈と、ついにそれを実現してしまったのです。3カ月ほどまえに1号機を持参されて、私のシステムのツゥイターに代えて使い始めたのですが、その効果は筆舌に尽くしがたい見事なものでした。1〜100キロヘルツにも及ぶ広帯域は、低域共振点における40デシベルものMFB量の成果ですが、この実現のために、なんとユニットから開発したという執念のかたまりです。音の変化は、高域が綺麗になるだけでなく、中域や低域の質の向上がむしろ目立ちます。
このツィターシステムの詳細は、ラジオ技術誌に発表されていますから、技術的な内容を知りたい方は参照してください。予価発表ペアーで70万円、高いようですが、パワーアンプや加算機まで一体化されたシステムですから、むしろお買い得でしょう。こんな素晴らしいツィターシステムが製品化され、だれでも導入できるようになったのは、本当にうれしいことです。

☆MFBツィターシステム(アンプ内蔵)の発売元
 東京都文京区湯島1-1-5
 TEL 03-3255-2949
 注文生産 納期:約3ヶ月
 予定価格 70万円(ペア)
 有限会社 湯島技研
 
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